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コラム ~燈々無尽~

燈々無尽

このコラムは高千穂町の広報誌にも「病院だより」として掲載しています。

第12回

「お薬を飲むときに、」

薬剤師 佐藤 典清
高千穂町広報誌2014年11月号掲載分

「お薬は必ず水で飲まないといけないか」と聞かれることがあります。大人の方には「必ずお水で飲んでください」とお答えしています。ただし「水」ならば何でもいいということではありません。例えば骨粗しょう症のお薬の中には、「硬水とされる一部のミネラルウォーターでは飲まないこと」とただし書きがあります。また飲用できる温泉水も採水地によっては鉄分が多かったり、酸性であったりなどしてお薬を飲むのには不適切ことがあります。ですからお薬を飲むには水道水であれば問題ないと言えます。ろ過水や白湯、湯冷ましでも水道からのものであれば問題ありません。
では小さいお子さんにお薬をあげるときはどうでしょう。先ほどの話と矛盾しますが、お子さんがお薬を飲む理由が分からないうちは、お薬を口に入れたら炭酸飲料を除く好きな飲み物や砕いたゼリーで飲み込ませてもいいと思います。飲み合わせでお薬の効果が少々下がるとしても、飲まないよりはずっといいと考えるからです。ただ、育児書などには粉薬の飲ませ方として溶かしたり練ったりしてあげると書いてあります。お薬の中には苦い有効成分のまわりを甘くコーティングしてあるものがあります。それを溶かしてしまうと不快な味になってしまいますのでお気をつけください。
お薬を飲むのが苦手な方は、飲みやすいお薬を出して欲しいときには医師に、出されたお薬を飲みやすくする工夫や方法は薬剤師にご相談ください。



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