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コラム ~燈々無尽~

燈々無尽

このコラムは高千穂町の広報誌にも「病院だより」として掲載しています。

第7回

胃内視鏡検査で日常よく見かける疾患について

外科医 秋月英治
高千穂町広報誌2014年3月号掲載分

毎年当院で1300~1500人の方に胃内視鏡検査を受けていただいています。
ちなみに大腸内視鏡検査数は300~400人です。胃内視鏡検査でよく見かける疾患として、逆流性食道炎や萎縮性胃炎があります。これらの病気について話をしたいと思います。
 
(1)逆流性食道炎
食道と胃の継ぎ目がゆるくなって、胃液や十二指腸液が胃から食道に逆流することで、
食道にびらんや炎症を引き起こす病気です。食道癌になりやすいバレット食道が観察されることもあります。胸焼け、げっぷ、嘔気、胸部不快感、腹部膨満感などの消化器症状だけではなく、咳や咽頭部不快感の症状を引き起こすこともあります。ほとんどは内服治療で症状が改善します。
 
(2)萎縮性胃炎
胃粘膜が長期の炎症で萎縮した(薄くなった)胃炎です。ほとんどはピロリ菌が原因です。萎縮性胃炎の人は癌になりやすいので、ピロリ菌の治療を勧めます。治療は薬を1週間服用するだけです。治療が成功すれば、発癌の危険度が約1/3に低下しますが、0にはなりませんので、毎年の胃内視鏡検査を勧めます。
 
外科では月曜日から金曜日の午前中に胃内視鏡検査をしています。他にも大腸内視鏡検査、CT検査、腹部エコー検査、甲状腺エコー検査、乳癌検査などもしています。「体調がすぐれないので検査してみよう」と考えられた時には、気軽に外科外来を受診ください。

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