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院長の部屋

ごあいさつ

病院長の画像

平成27年4月 就任及び退任のご挨拶(久米修一、箕田誠司)

 就任のご挨拶(久米修一)

 高千穂町国民健康保険病院のホームページへお越し下さいまして、ありがとうございます。

 箕田誠司前院長の後任として、熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学(馬場秀夫教授)の医局人事により、平成27年4月1日付で院長に就任した久米修一(くめしゅういち)と申します。

 簡単に自己紹介します。出身は熊本で熊本大学医学部を昭和63年に卒業、当時の第1外科(宮内好正教授)に入局しました。その後、熊本大学医学部附属病院、済生会熊本病院(心臓血管外科および外科)勤務の後、熊本大学の大学院で研究し、熊本労災病院、人吉総合病院、熊本市立植木病院で勤務しました。専門は消化器外科を中心とした外科一般です。

 高千穂町には、まだ子供が生まれる前に妻と訪れたことがあります。高千穂峡を観光し、ボートで滝の近くまで行きました。景色が良くて、気持ちいいところだったと記憶しています。

当院は昭和26年3月に高千穂町国民健康保険直営診療所として開設され、現在まで約60年以上にわたって、地域住民の健康を守ってまいりました。町長および事務長、病院長をはじめとした関係者一体となった努力や地域住民の皆様に支えられたおかげで、宮崎県県北の西臼杵郡の中核病院になるまでの発展を遂げてきました。

 平成27年4月現在の病院の状況ですが、1日当たりの外来患者数は約300~400名、一般病床60床(病床利用率約85%)、療養病床60床(病床利用率約80%)、9診療科(内科、外科、整形外科、小児科、循環器科、神経内科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科)を有しています。人工透析も約70名の患者さんの維持透析を行っております。

 常勤医は内科4名、外科2名、整形外科2名、小児科1名です。非常勤の循環器科は週2日、眼科は週3日、耳鼻咽喉科は週1日、泌尿器科は週2日、皮膚科は週3日、神経内科は月1日の外来診療のみです。維持透析も4年前から常勤医不在で透析医を応援派遣していただいている状況です。常勤医を派遣していただいている教室ですが、内科は3名が宮崎県福祉保健部から自治医科大出身の先生を派遣していただいています。外科は私を含め3名で全員熊本大消化器外科の出身です。整形外科は2名で宮崎大整形外科(帖佐悦男教授)から派遣していただいています。1名の小児科医も熊本大小児科(遠藤文夫教授)からの派遣です。また、外来診療については、循環器科は済生会熊本病院(副島秀久院長)から、眼科は熊本大眼科(谷原秀信教授)から、耳鼻咽喉科は熊本大耳鼻咽喉科(湯本英二教授)から、泌尿器科や透析医は熊本大泌尿器科(江藤正俊教授)から、皮膚科は熊本大皮膚科(尹 浩信教授)から、神経内科は熊大神経内科(安東由喜雄教授)から応援していただいています。その他、土日の派遣当直医の先生方もおられます。以上のように多くの大学医局、公的病院に助けていただいて、地域の患者さんの診療が維持できており、関係の先生方には、この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。

 高千穂町立病院では,前任の箕田院長が積極的に改革・改善をされました。一部を挙げますと,緩和ケアチーム,NST(栄養サポートチーム)、ICT(感染コントロールチーム)の立ち上げ、神経内科外来の開設、西臼杵3町立病院の院長事務長連絡会議の開催、療養病棟の設置、健康フェスの開催など、他にも多数あります。また、医師確保あるいは派遣維持のために熊本大学や宮崎大学、宮崎県庁への訪問も積極的にされました。これらはどれも病院にとって必要なものですので、継続して行い、さらに発展させたいと思います。

 現在、過疎地域の病院の置かれた社会環境は厳しいものがあります。病院の経営のことも考えなくてなりませんし、医療安全を考慮しつつ、新しい医療も取り入れて、質を上げなくてはなりません。そのために、さらに信頼される、質の高い安全な医療を目指して、職員一同一丸となって、邁進できるような環境作りに全力を注ぎたいと思っています。どうぞ、これからも高千穂町立病院をよろしくお願い申し上げます。

平成27年4月 院長 久米 修一


前病院長の画像

 退任のご挨拶(箕田誠司)

高千穂町ホームページをご覧頂いて有り難うございます。この度、熊大消化器外科医局の人事異動により、平成27年3月31日付けで院長の職を辞しました。3月になって、外来患者さんに事情を説明すると、「何故異動するんですか?」と聞かれることも多く、大変心苦しく、後ろ髪をひかれる思いでした。

前任の済生会熊本病院で朝から晩まで手術に明け暮れた生活をしていた頃は、診療以外の管理職業務には決して熱心とは言えませんでしたが、3年前に院長となってからは、診療以外の問題にも正面から取り組まざるをえない日々となりました。

もちろん、私自身の医師としてのモットーである「患者さんの立場に立った誠心誠意(正診正医)の医療」はブレさせずに病院運営や改革に取り組んできました。医師に限らず、医療専門職は個々の患者さんの診療に関わりながら、一方では経験(勉強)を積まさせて戴いています。そのため、常に患者さんに対する感謝を持ち、尊敬を払いながら、自己の研鑽に努め、誠心誠意、正しい診断に基づく正しい医療を行うことが極めて重要だからです。

振り返れば3年前、28年ぶりの院長交代であったので、住民の皆様、患者さん、職員の期待や不安を大きく感じながらの船出でした。しかし、皆様のご支援や職員の支えがあったからこそ、3年間無事にやってこれたのが実感です。本当に有り難うございました。

4月からは熊本県合志市のハンセン病国立療養所菊池恵楓園の園長として赴任しますが、高千穂での貴重な経験を生かして頑張りたいと思います。

最後に高千穂町の皆様のご多幸と町立病院の益々のご発展をご祈念申し上げ、退任のご挨拶といたします。

平成27年3月 箕田 誠司


病院長 

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