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研修医奮闘記

研修医奮闘記

当院にて地域医療研修に参加した研修医のコメントを掲載しています。

令和2年7月

高千穂で地域医療を学ぶ

吉田 佳奈
宮崎大学医学部付属病院

 もともと学生の頃から地域医療には興味があり、中でも観光地として有名な高千穂で過ごしてみたいというやや邪な気持ちもありつつ、今回高千穂町国民健康保険病院を選択させていただきました。結論から言うと、大変有意義な研修をさせていただくことができ、行って良かったという気持ちでいっぱいです。また、高千穂はどこへ行っても美しい風景があり、温かい人々がいて、素晴らしい町だということを再認識しました!

 研修医は午前中はほぼ毎日、新患の外来を診ます。知識の豊富な先生方のバックアップ付き・フィードバック付きという、研修中だからこそ可能であろう恵まれた環境です。外来は最初は緊張しましたが、慣れるととっても楽しく「あ、この症状、この前みた!」となることも出て来て、経験値が目に見えて増えていく実感がありました。患者さんもみなさん、研修医の診察を特に厭わず、町民の方々の優しさを感じました。並行して先生方の外来を見学させていただく機会もあり、患者さんへの対応の仕方など非常に勉強になりました。

 午後は日替わりで訪問診療・看護・リハビリや学校検診等に同行したり、PT・OT・STさんの業務見学や、興梠先生の児童精神外来を見学させていただいたりしました。普段の研修では入院中の患者さんしか目にすることはありませんが、今回初めて退院後に自宅で過ごされる患者さん方に接し、退院後も(退院後こそ!)患者さんの生活があるのだということを強く実感しました。他にも佐藤医院さん、国見ケ丘病院さん、雲居都荘さんなど見学させていただき、高千穂の医療をまるごと体験できました。

 患者さんとの距離が近く、地域で重要な役割を担う町立病院での研修は、まさしく「地域医療研修」!でした。地域医療に少しでも興味がある方はもちろん、そうでない方でも、地域医療の面白さ、興味深さが分かるのではないかなと思います。高千穂で地域医療に携わる方々が、地域に非常に真摯に向き合っている姿はとても印象的でした。

 最後に、先生方には多忙な業務の合間に優しくご指導いただき、大変有り難かったです。院長の久米修一先生、内科の押方慎弥先生を始めとした先生方、スタッフの皆様、地域の皆様、本当にありがとうございました。高千穂町立病院で学んだことを胸に、これからも頑張ります!

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