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コラム ~燈々無尽~

燈々無尽

このコラムは高千穂町の広報誌にも「病院だより」として掲載しています。

第51回

院長挨拶

院長 久米 修一
平成31年3月

 私が高千穂町国民健康保険病院に赴任して、4年になります。 最初は、3人の外科医がいて、年間53例の手術を行いました。前年より6%増えました。しかし、大学から派遣の外科医が1人減って、その後にベテランの外科医も退職しました。外科の手術には、術者と助手、それに麻酔担当医の少なくとも3人が必要ですが、外科医の減少は全国的な問題となっています。

photo01[1].jpg 以前勤務していた病院では、多いときは年間260例の手術に入って、そのうち110例以上で術者となりました。食道癌や肝臓、胆のう、膵臓領域の癌の手術も行いました。ですから、今、前述のような理由で手術ができないのは残念です。

 しかし、高千穂に足りないのは外科医だけではありません。透析科も内科も、その他の診療科も足りていません。内科は現在、5名いますが、定着医は1名だけで、他は自治医大卒の医師を宮崎県から派遣してもらっているのが現状です。

 昨年、外科では84件の点滴の抗がん剤治療を行いました。飲み薬も含めると、もっと多くなります。また、昨年だけで、年間121 例の外傷などに対する局所麻酔の手術を行いましたし、腹痛の原因などの診断がつかない人、外科手術の適用があるかどうかわからない人などが、院内外から紹介されてきます。その他に、手術後の患者さんがリハビリのため転院して来られ、創感染、肺炎の治療も行っています。

 また、大腸ポリープの治療のうち、EMR (内視鏡的粘膜切除術)は当院で行っています。(ESD【内視鏡的粘膜下層剥離術】は特別な機械や、技術を必要としますので、以前から他の病院に紹介していました)

 高千穂町で外科の手術ができないためご迷惑をかけますが、可能なことは、できるだけやっていきますので、これからもよろしくお願いいたします

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