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院長の部屋

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令和2年1月 新年を迎えて

 高千穂町国民健康保険病院のホームページへお越し下さいまして、ありがとうございます。

 新年、おめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 今回の年末年始の休日は9日間と長かったため、多くの救急患者さんが受診されました。外来274名、緊急入院17名、救急車19台と、前の年の1.5倍から2.7倍でした。私も12月30日と1月3日に出勤し、病棟の回診を行いました。各科の主治医も緊急入院や入院患者の変化に対応しました。

 昨年は急性期病棟の病床利用率が、前年84.2%から86.5%へ、2.3%上昇しました。一方、療養病棟では前年61.5%から73.4%へ、11.9%も伸びています。

 しかし、現在、常勤医は9名と減っています。少ない人数でしたが、皆、頑張って外来・入院診療を行いました。今年の4月からは腎臓内科の常勤医が1名増える予定です。高千穂町内には、透析を受けている患者さん、慢性腎臓病の患者さんが多いので、腎臓病専門の常勤医がいるということは大変、心強いと思います。また、宮崎県から派遣の内科医も2名増える予定です。

 昨年、田原診療所で長年、高千穂町の医療にご尽力された白石先生が退職され、田原診療所が閉院となりました。平成28年に後藤医院も閉院しており、町内の開業の医院が佐藤医院と古賀医院だけになってしまいました。当院の役割がますます大きくなっています。

 現在、中国の武漢市で発生が報告された新型コロナウイルス関連肺炎が問題となっています。1月22日時点で、中国以外にタイ、日本、韓国、台湾で患者が確認され、アメリカ合衆国でも最初の患者が確認されました。ところで、当院には感染管理認定看護師が1人います。この資格を取るためには、まず、実務研修5年以上受けた後、認定看護師教育機関の入学試験(書類審査、筆記試験、面接試験)に合格しなければなりません。さらにその後、6ヶ月以上の教育課程、600時間以上の研修を終了して、認定試験に合格して、初めて資格が与えられます。病院にインフルエンザや感染性腸炎の患者さんが入院されると、素早く動いて、他の入院患者さんに感染しないよう対策をとってくれます。この時期にはインフルエンザなどの患者さんが増え、きびしい面会制限をお願いすることがありますが、ご理解・ご協力をお願いします。当院の感染管理認定看護師は、今回のような新しい感染症に対しても、情報を収集し、院内のイントラネットを使って速やかに教えてくれます。また、彼は県内各地の医療機関に呼ばれて、院内感染管理の講演を行っています。町内の老人施設や幼稚園などでは、インフルエンザや腸炎予防の講演やアドバイスもしています。当院にはこの他に糖尿病療養指導士、呼吸療法認定士、救命救急(BLS, ICLS)のインストラクター等の資格を持ったスタッフもいます。彼ら、彼女らを含めた、多くのスタッフが仕事や家事の合間をぬって、研修を受け、勉強することによって、病院の質を高めています。

 本年も、皆さんが気持ちよく、安心して町立病院を利用していただけますよう、職員一同、頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。

令和2年1月
病院長 久米 修一

採用のご案内笑顔で患者と接してくれるあなたをお待ちしております。