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院長の部屋

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平成29年1月 新年のご挨拶

 新年、おめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 今回の年末年始の休日は6日間で、外来患者約186名、緊急入院10名、救急車8台と、多くの外来患者さんが受診されました。私も12月31日に出勤し、病棟の回診を行いました。各科の主治医も緊急入院や入院患者の変化に対応しました。
 
 今回は最初に、皆さんにお詫びしなければならないことがあります。平成10年1月からこの病院に勤務していた外科の秋月英治先生が、昨年9月をもって退職いたしました。先生はこの間、外科の手術だけでなく、内科の慢性疾患や肺炎の患者さんも診て、各種の内視鏡検査も行ってくれました。先生はこの病院にとって大切な人材でしたし、最初に退職を言われたのが、今年度の熊大消化器外科の人事が発表された後だったために、同教室の馬場教授とともに、せめて今年の3月まで待ってもらえないかと頼みましたが、先生の決意は固く、この時期での退職となってしまいました。

 今まで先生の外来に通院していらっしゃった患者さんにはご迷惑をおかけします。しかし、10月からは消化器外科医局から1カ月交代で応援が来てくれますし、内視鏡検査は当院の内科医も手伝ってくれています。ただ、高血圧症や高脂血症などの患者さんで、当院の内科医が少なかった頃から、秋月先生が見ていた患者さんは、ご本人との相談の上、本来の内科の方に紹介となっています。ご了承ください。 

 話は変わりますが、昨年の6月には土曜日の午前中を使って、幹部研修会を行いました。各部署の幹部職員に集まってもらい、まず院長と事務長が基調講演を行った後、参加者が5つのグループに分かれてグループ討論を行いました。①住民目線の医療の推進、②救急医療体制の充実、③在宅医療体制の推進、④職員にとって魅力ある病院作り、⑤健全経営とコスト削減というテーマに沿って討論しました。それぞれのテーマに対して短期、中期、長期計画を立てて、最後に発表、質疑応答まで行いました。最後のアンケートで、参加したスタッフからは、「一つのテーマを職種の違った職員が真剣に討議できたことが、自分自身も深く考えるきっかけとなった。」、「病院の経営状況や、今後の病院の方向性を理解するよい機会になりました。」、「病院、高千穂町、西臼杵地域をみて今の問題、現状これからの課題など、自分の問題として考えることが出来ました」などの意見が出て、今後もこのような研修会を「続けるべき、定期的にあるべき」と言う意見が多く見られました。 これからの病院を作ってゆく幹部職員達が、病院や地域の医療について考えるうえで一定の成果があったと思っています。

 また、8月20日の土曜日に「健康フェス」を行いました。一昨年まで11月に行われていたイベントです。夏休み中ということもあって、多くの小学生や小学校入学前の子供たちが集まってくれました。「病院食試食ブース」、「ロコモブース」、「医療機器展示ブース」、「医療相談ブース」などがあって、楽しんでいただけたことと思います。

 昨年12月上旬の土曜日曜で、宮崎県内の医学生、看護学生、リハビリ専門職の学生25人が高千穂町に実習に来ました。一日目は、訪問看護を受けている患者さんの自宅を訪問して、いろいろな話を聞かせていただきました。ご協力いただきました患者さんとご家族には、お礼を申し上げます。夜は神楽を見て、かっぽ酒を飲んで、高千穂町を満喫してもらいました。翌日は、自然休養村管理センターで行われた在宅医療・在宅介護の講演会を手伝ってくれました。講演会では西臼杵3町の取り組みの報告と、宮崎大学地域医療・総合診療医学教授の吉村先生のお話がありました。その後、弁当を食べながら学生と話をしましたが、みんな高千穂町を気にいってくれて、また来たいと言っていました。このうち何人かが、将来の高千穂町の医療を担ってくれればと思っています。

 今年は新しい会議室の設置、作業療法室の設置が予定されています。
本年も、皆さんが気持ちよく、安心して町立病院を利用していただけますよう、職員一同、頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。

平成29年1月
病院長 久米 修一

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