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院長の部屋

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令和4年1月 新年を迎えて

 高千穂町国民健康保険病院のホームページへお越し下さいまして、ありがとうございます。

 新年、おめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 今回の年末年始に救急外来を受診された患者さんは、外来115名、緊急入院8名、救急車9台と、昨年より、かなり多くなりました。私も12月31日に出勤し、病棟の回診を行いました。各科の主治医も緊急入院や入院患者の変化に対応しました。

 昨年は、一昨年に引き続き、新型コロナウィルスに振り回された1年となりました。皆さんもマスクや手洗い、会食や移動の制限といった感染対策に大変だったことと思います。その中で、昨年6月から新型コロナワクチンの集団接種が、武道館で行われました。私も1週間に半日ずつ、問診などを手伝いました。始まりが午後2時と決まっていましたので、その日は外科外来の予約人数を減らして、病棟の検査や処置の予定をできるだけ入れないようにして臨みました。午前中に外科の患者さんの救急車が来て、ギリギリになることもありましたが、遅れないように会場に行くと、当日予約の住民の皆さんが、すでに大勢待っていらっしゃいました。そして問診を済ませて、じゃあ今日、ワクチンを打ってもらいますねと言うと、住民の方の中には、「ありがとうございます」と感謝される方もいらっしゃいました。このワクチンに対する、期待の高さがうかがえました。このようなワクチン接種会場での我々の役目は、まず、適切に問診してワクチンの適応とならない人を見つけること(アレルギー歴などから)、そして、万一、アナフィラキシーなどの副作用が発生したときに、適切に対応する事です。幸い、今までのところ、アナフィラキシーショックは起こっていませんが、これからの追加接種でも、十分に注意したいと思います。この原稿を書いている時点では、オミクロン株の全国的な拡大が問題となっています。このオミクロン株は感染力が非常に強い一方、重症化のリスクはやや低いと言う報告もあります。今後も、適切な感染対策を続けたいと思います。

 一昨年は新型コロナウィルスの感染拡大のため、中学生の、病院での体験学習や、高校生の「ふれあい看護体験」は中止となりましたが、昨年は感染が落ち着いている時期に、充分な感染対策をとって行うことができました。外来や病棟での見学や体験は、看護師について学ぶことが多くなります。体験の最後に、感想を聞いてみると、「一日中、立ちっぱなしで大変な仕事だと思う」とか「いろいろなことをやらなければならず、忙しそう」といった意見がある一方、「いろいろと体験できて、ためになった」とか「看護師になりたい気持ちが強くなった」といった嬉しい感想もありました。全国的に、看護師の数は不足しています。こうした子供たちが、将来、1人でも多く、当院で働いてくれたらと思います。実際に、病院の新入職員面接をしていると、以前、当院で学生実習を受けたとか、職場体験に参加したと言う人も少なくありません。皆さんのお子さんやお孫さんが、職場体験先に迷っていたら、選択肢の1つにしてみてください。

 本年も、皆さんが気持ちよく、安心して町立病院を利用していただけますよう、職員一同、頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。

令和4年1月
病院長 久米 修一

採用のご案内笑顔で患者と接してくれるあなたをお待ちしております。