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過去の研修会・公開講座

西臼杵・町民公開講座実施報告


 平成28年12月4日(日)に、西臼杵・町民公開講座を開催しました。西臼杵3町の行政や事業所などの関係各機関の組織である西臼杵在宅医療・介護連携推進協議会の主催で、

1)3町の在宅医療・介護の実践報告と町民公開講座
2)宮崎大学医学部 地域医療・総合診療医学講座の吉村学教授の講演
「あんきにコロリ~この町に住んでて良かったと思える町づくりと人づくり~」
という内容でした。
 
 高千穂町の実践報告では、在宅看取りをされたご家族の報告もあり、大変感銘を受けました。
「あんきに」というのは、吉村教授の前任地である岐阜県の方言で「安心して」という意味だそうです。
 前日からの研修で、宮崎県全体から集まった24人の医療・介護関係の学生さんが講演会に参加していたのですが、講演の時間の中で、学生が地域住民のそばに移動し、地域の魅力を伺う時間などもあり、楽しい雰囲気の中で有意義で感動的な講演は終了しました。
関係者含め113人の参加で、終了後のアンケート調査では、概して好評で、在宅医療・介護についての理解を深める機会となったようです。
 
 
 平成28年12月3~4日に吉村教授の提案で、宮崎県医療薬務課が主催し、「TA-SYOKU-SYU GO!~高千穂で多職種ゲット大作戦~」と銘打った県内学生の在宅医療・介護の研修を実施しました。
 この研修の目的は、県内の医療・介護従事者を目指す様々な職種の学生を対象に、①他職種との交流、学び合い、②地域での在宅医療・介護への理解や地域住民との交流を通して、キャリアデザイン形成やコミュニケーション能力の向上を図り、将来、地域における医療・介護の人材確保を目指す、というものです。
 具体的には、違う職種の学生が3人1組になって、在宅医療・介護されているご本人やご家族からお話を伺って、住んでいる地域や住まいを拝見させてもらう、というものでした。
募集30人でしたが、キャンセル有り、実際の参加者は24人、10組に分かれて、遠い所では3町の中心部から30分はかかる山奥まで、職員の運転する軽自動車で家庭訪問してもらいました。
夜は夜神楽のシーズンでしたので、神楽見学と一般家庭でお客さんとして接待を受ける体験をしてもらいました。岩戸地区の夜神楽の日でしたので、地元で開業されている佐藤医院院長の佐藤元二郎先生にご尽力いただき、約10人ずつ3軒のお宅にお世話になることができました。神楽うどんを代表とする神楽料理やカッポ酒などふるまって頂くなど、暖かいおもてなしをしていただきました。夜は2軒のゲストハウスに宿泊。

 2日目の12月4日は町民公開講座に参加し、その後は昼食の弁当を食べながら、3町の参加者と懇談する、というスケジュールでした。
 懇談会では、各自自己紹介を兼ねて感想など発表してもらいました。遠くは都城や小林からの参加者もいて、また在籍の学校や課程、経歴なども様々で、刺激的でした。学生にとっては、家庭訪問がとても印象深かったようで、百聞は一見にしかず、机上の学習では得られないものを得たようでした。夜神楽見学の時間があまり取れず、当てが外れた人もいたようでしたが、それはまた改めて出かけて来てもらえれば、と思います。受け入れた3町関係者にも良い刺激になり、元気をもらった、という感想も多く聞かれました。
 
 あわよくば、将来当地で働いてくれる人が現れてほしい、という下心もあって、吉村教授の考え方に賛同して、昨年度からご協力させていただいておりますが、3月に参加した20人中4人が再度参加してくれていたこと、「来てよかった」「勉強になった」と皆が口をそろえて感想を述べてくれたことから、ご協力出来て貴重な経験をさせていただいている、とこちらが感謝しております。
吉村教授の構想が実り多きものになるよう、今後もご協力させていただきたいと考えております。


西臼杵在宅医療・介護連携推進協議会 興梠知子
集合写真


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