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研修医奮闘記

研修医奮闘記

当院にて地域医療研修に参加した研修医のコメントを掲載しています。

令和2年9月

あっという間の一ヶ月

下河 祐太
宮崎大学医学部付属病院

 冬に一度高千穂を訪れたことがあるのですが、やはり夏の高千穂で過ごしてみたいと思い、地域医療の希望先を高千穂国民健康保険病院(夏)で書かせていただきました。1ヶ月という短い期間でありましたが毎日が充実しており、有意義な研修となりました。

 午前と午後に分けて予定が組まれており、内科新患外来を主として訪問診療、訪問看護、訪問リハ、地域連携の在宅訪問や、乳幼児健診、耳鼻科学校検診など幅広く地域理療を経験させていただきました。内科外来では総合内科医として頭痛、腹痛、発熱といった主訴の方を中心に診させていただきました。上級医に相談しながら、検査内容、治療、帰宅可能かを決めることができ大変勉強になりました。また、地域連携の方々の仕事を見学させていただいたことで、医師以外の視点を学ぶことができました。退院が決まりそうになると、地域連携の方々は、患者さんは家に帰るのか、施設入所となるのか、家に帰るのであれば今の家の環境で大丈夫なのか改修が必要ではないか、家族や近所の方の協力は得られるのかといった様々なことを考えながら退院の調整をしており、その姿を見て、「患者さん退院できたな。よかった、よかった。」で終わっていた自分がいかに患者さんの「病気」しか見てこなかったのかを痛感しました。地域医療は多職種が連携して患者さんの病気の背景の問題も解決していかなければ、本当の意味での医療は提供できないのだと学びました。

 地域医療の研修先を迷っている方には自信をもって高千穂国民健康保険病院をおすすめします。勉強面ではもちろんのこと、仕事終わりや休日の観光で充実した1ヶ月を過ごすことができると思います。それから今後秋に高千穂に研修に来る方に伝えておきます。秋の冷え込んだ夜の日は早く寝て、日の出前に起きましょう。窓の外を見て霧が出ていれば国見ケ丘に行きましょう。おそらく絶景が広がっていると思います。

 最後になりましたが、ご指導いただきました久米院長先生、佐藤先生、押方慎弥先生をはじめ、病院のスタッフの方々、そして地域の皆様、本当にありがとうございました。

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